【4ステップ】生活で無理することなく貯金するための予算の立て方
「お金を貯めたい、でも我慢ばかりの生活はつらい」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、無理をせず、心のゆとりを持ちながらお金を貯めるには、“予算を立てること”がとても大切です。
今回は、毎日の生活を大切にしながら、しっかりと貯金もできる予算の立て方をご紹介します。
無理して生活しないための予算の立て方 4ステップ
- 目標額を決める
- 収入から目標額を除いた金額で生活する
- 生活費の中に「自分のためのお金」を必ず入れる
- 「自分のためのお金」は、使い道を決めておく
目標額を決める

まず最初にすることは、「貯めたい金額と期限」を明確に決めることです。
目標がなければ、現実的な予算を立てるのが難しくなります。
金額と期限とは?
例えば、
1年後に100万円の海外旅行をしたい
→ 12ヶ月で約83,000円ずつ貯金が必要
夫婦の手取り月収が40万円なら
→月317,000円で生活すればOK
のような感じで目標を立てます。
このように、先に目標額を決めることで、使える生活費が明確になります。
目標設定のポイント
目標設定のポイントは、
金額と期限は必ずセットで決める
ことです。
「いつまでに」「いくら」がはっきりしていれば、モチベーションも継続しやすいからです。
他の目標例としては
- 子どもの教育費
→18年後までに500万円 - 老後資金
→まずは1年後に100万円 - 住宅購入資金
→5年後に1,000万円
なども貯金の目標となります。
収入から目標額を除いた金額で生活する

目標額が決まったら、残りの金額が「使える生活費」です。
この金額の範囲内でやりくりすることで、家計を赤字にせずに済みます。
生活費の目安割合
項目 | 割合(目安) | 備考 |
住宅費 | 25〜30% | 都市部か地方かで差あり。上限は収入の30%までが理想。 |
食費 | 10〜15% | 自炊中心なら10%以下も可能 |
水道・光熱費 | 5〜7% | 季節変動あり |
通信費 | 3〜5% | 格安SIMなどで圧縮できる |
日用品・雑費 | 3〜5% | 生活に必要な消耗品など |
保険料(生命・医療・ 火災・車など) | 5〜10% | 過剰保障に注意 |
車関連費 | 5〜10% | 車保有が必要な地域では高くなる |
交通費 | 1〜3% | 車を持たない場合はこっちにシフト |
教育費・こども費 | 5〜10% | 子育て中の家庭はウェイト大 |
医療費 | 1〜3% | 高額医療や入院・通院がなけてば低く住むことが多い |
趣味・交際費・娯楽費 | 5〜10% | 心のゆとりなので削りすぎないのが◎ |
支出をこの目安に当てはめて、多い部分がないかチェック&改善していきましょう。
生活費の中に「自分のためのお金」を必ず入れる

生活費の中には、「自分のために使うお金」も必ず含めるようにしましょう。
なぜなら、このお金がないと、予算達成までの期間に無理をしてしまい、ストレスがたまりやすくなるからです。
自分のために使うお金とは?
- 手取り20万円の人が、お小遣い2万円(収入の約1割)を確保する
- 「心のゆとり枠」として、お菓子・趣味・カフェ・プチ旅行などに使ってOK
のように設定します。
このお金は「全部使ってもOK」な安心枠です。
使わずにプチ貯金として貯めておいて、あとで好きなことに使っても◎です。
「自分のためのお金」は使い道を決めておく
「なんとなく自由に使っていいお金」としてしまうと、結局どんどん物欲が湧いてしまい、浪費しがちに。
だからこそ、あらかじめ使い道をざっくり決めておくことがポイントです。
使い道の決め方とは?
- 美容が好き → 美容院・スキンケア・化粧品
- 食べるのが好き → おいしいご飯・スイーツ
- 推し活が大事 → グッズ代・ライブ遠征費
- 人付き合いが好き → 交際費・プレゼント代
のように、使い道を明確にしましょう。
そうすることで、「自分の満足度を上げるお金の使い方」ができるようになります。
月ごとに優先順位を変えていくと、満遍なく満たされていくのでおすすめです。
実際にやってみると分かる、理想と現実の差

4つのステップに沿って生活してみると、「思ったより大変…!」という現実に直面することもあります。
それでも大丈夫です。
理想と現実に差が出たときは、下記のどちらかで調整しましょう。
解決策のポイントは2つ
- 目標金額を下げる
- 目標達成までの期間を延ばす
例えば、
- 「1年で100万円」→「1年で70万円」
- 「1年で100万円」→「1年半で100万円」などです。
無理をすることが目的ではなく、「続けられること」が大切です。
まとめ
無理のない予算立ては、ただ生活費を抑えるためだけでなく、「自分の心を守る」ための習慣でもあります。
目標はあくまで「自分を苦しめない範囲」で設定して、
日々の暮らしの中でちょっとしたご褒美やゆとりを楽しみながら、コツコツ貯金していきましょう。