この記事はPRを含みます
記事概要
この記事では商船三井の株価がなぜ7月初旬(2024年)に下落していたにも関わらず、8月の日経225の暴落からV字回復がめざましかったのかを考察しています。
商船三井の株価増減の実際(2024年9月現在)
商船三井の株価は、2024年8月5日の日経平均株価暴落前から徐々に下落傾向であった。しかし反発が大きく現在では7月初旬の株価とほぼ同等の水準に戻っている。
チェック
2024年7月4日の最高値5,360円
2024年8月5日の最安値3,992円
2024年9月2日の最高値5,295円
商船三井の株価増減に影響したと考えられる因子5選
Ⅰ.コンテナ船運賃の下落による7月の株価下落
Ⅱ.コンテナ船運賃の上昇による8月の株価上昇
全体的に見たコンテナ船関連株の上昇背景
#1 コロナ禍により運びきれなかった貨物が多く、新造船や海運業の需要が増大した
#2 中東の緊張状態により航路の変更、距離が長くなり船が足りなかった
これらに伴い海運業の需要UP・業績が上振れし、年間配当が280円と当初予想から100円増額となった
Ⅲ.コンテナ船の輸送ピークは例年8月〜10月である
輸送量が増えることにより業績が上がった
Ⅳ.9月末の配当権利を得るための買い入り
Ⅴ.テクニカルで見た株価の割安感の影響
海運業では上記に当てはまる銘柄で同じ株価の上下が見られています。
考察の参考にしたもの2指数
SCFI(上海輸送コンテナ運賃指数)
- 短期の運賃指数
- 先行性が高くリアルタイムの運賃に近い
- 国際的なコンテナ船の運賃市場の目安とされている
CCFI(中国輸出コンテナ運賃指数)
- 中期と短期の運賃指数
今後は?
現在は7月と比較し8月のコンテナ船運賃は下落している。
9月末の配当金を得るための買いが落ち着き、また需給を考えると海運業に弱みが出てくる可能性がある。