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書評【宝島 真藤順丈】圧巻すぎるストーリーと戦後の沖縄の情景に涙が止まらない

おすすめ本紹介

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本紹介

 

題名▶︎▶︎宝島

著者▶︎▶︎真藤順丈

宝島は第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞した作品です。

宝島 [ 真藤 順丈 ]

価格:2035円
(2024/2/10 11:35時点)
感想(8件)

どんな内容か

 

あらすじ

戦後の沖縄を舞台に4人の少年少女が成長する物語。シマの英雄であるオンちゃんが嘉手納基地に潜入した後行方不明となり3人が一生をかけてオンちゃんを探す物語。太平洋戦争を沖縄で経験した4人が戦後沖縄のリアルな情勢の中もがき、生きることに必死になるそれぞれの一生にのめり込む。

おすすめの理由

 

  • アメリカ領地だった戦後の沖縄の情勢がそのまま描かれていてその時代のことを知ることができる(社会派青春小説)
  • 戦争を経験した子どもたちが必死に生きる様や当時の情熱がリアルに描かれている
  • 沖縄特有の文化が盛り沢山含まれている

沖縄弁で描かれていたり、エイサー御嶽ユタなどのエッセンスが織り込まれている

  • 小説としてのストーリーの展開に圧巻する

 

生きる熱量は

 

*引用部分があります

「この島にかぎっては、みんながみんなそうなんだよね。…だれにでも大事な人を奪われた過去がある。‥現実と向き合って、明るく、強く、生活や仕事に根を張っている。それが大事なことだと知っているから。」

辺りを見れば、自分だけが大切な人をなくして辛いわけではないと気付かされ、その人たちが強く生きていることで自分を律している様がヒシヒシと伝わるこの部分。どうにか強くいないと崩れてしまいそうになる狭間が痛いくらいに伝わってきます。

何度も何度も心打たれるところがあり、読む手を止められませんでした。

まとめ

宝島 [ 真藤 順丈 ]

価格:2035円
(2024/2/10 11:38時点)
感想(8件)

この本を機に私は沖縄へ観光に行き、聖地巡礼とお参りをしてきました。

 

この時代の作品はとても現代で出せないエネルギーを発していて、生きる活力をくれる作品ばかりです。そんな中でも特に宝島は人間らしい脆さ、強さを引き出した傑作です。

 

ぜひ手に取ってこの世界を一人でも多くの人が噛み締められますように‥。

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champaruly
初心者ブロガー【2023年4月に設立】■お金に関する情報を集めたい■よりよく生きたい■wellness思考に憧れる社会人